長期連載してこそ人気マンガ。そんな先入観にとらわれてはいないだろうか? もちろん、ヒットマンガの多くは巻を重ね、物語をぐんぐん広げ、ファンの心をつかんでいく。だが、小説家・星新一のショートショートが多くの読者を魅了するように、短く切り取られた世界だからこそ感じられる不思議と垣間見える奥深さもある。マンガも同じで、ラブストーリー、SF、ファンタジーとさまざまなジャンルで短編を得意とする実力派の若手作家が現われ、秀作を生み出している。『ダ・ヴィンチ』6月号ではそんな短編マンガを特集し、数々の良質な作品を紹介している。 **** 短編という形式は、ファンタジックな設定とも非常に相性がよい。笠辺哲の『ラタキアの魔女』は、帯にうすた京介の推薦文を冠した注目作。魔女の本当の秘密は? スマホ搭載突撃銃を使う未来の戦争の形は? 絶妙な絵の力と相まって、大いに興味をそそる。 ところで、短編人気の要因とはなん
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