今年の日本文具大賞機能部門のグランプリを受賞したのは、カール事務器のハサミ「エクスシザース」。切る道具をさまざまな形で開発してきたカール事務器が満を持して発表した「切れる」をコンセプトにした汎用のハサミだ。これが、ものすごい。まず、刃が通常のハサミの約2倍となる3mmの厚さがあるのだ。あまりに厚くて型では抜けず、一本一本、レーザーカッターで切っているのだそうだ。その厚いステンレス刃に職人が水研ぎ作業で、まるで包丁のような二段になった刃を付けている。この刃だけでもすさまじく切れそうなのだ。その上、ハンドル部分から刃先まで、一枚の金属板から切り出しているので、切る際に刃先がブレず、力もムダなく伝わる。参考価格7000円というのもうなずける凝りようなのだ。