相談と研究の現場から「冷蔵庫マザー説」の再来？ アメリカの心理学雑誌『Psychology Today』（2003年１・２月号）に「Total eclipse of the son : Why are Japanese youth withdrawing from society?」（“息子の皆既食（完全な隠遁）：なぜ日本の若者は社会からひきこもるのか？”）という論説がありました。この論説では、「ひきこもり」について、ある日本人心理学者とアメリカの心理学者の考え方の違いを対比させています。 著者は、こう書いていました。 ある国際学会で発表した日本人学者は、18例のひきこもりの治療を行ってきたが、ひきこもりの原因は感情のネグレクトを伴う親の養育傾向にあると信じている。彼は、「患者たちは、母親にはまったく感情がない（have no emotions）と私に言った」、「６人の患者が、自分の親をゾンビーと呼んだ
