2006年も世界で起きたさまざまな出来事が報じられた。中東情勢、北朝鮮問題、インドネシア・ジャワ島中部地震――こうした出来事は各メディアの「2006年重大ニュース」に多く見られたのだけれど、世の中にはこれらのニュースと同程度の問題を抱えながらも、ほとんど報じられないものがある。そんな“メディアに黙殺された事件”を、国境なき医師団(MSF)が「2006年、10の最も報じられなかった人道的危機」として1月9日に発表、2月1日には東京・有楽町の日本外国特派員協会でMSF日本事務局長のエリック・ウアネス氏らが、記者会見を行ったのだ。 「10の最も報じられなかった人道的危機」は、MSFが毎年年始に発表しているもので、今年で9回目となる。おもにメディアの関心外となっている紛争や病気などによる犠牲を取り上げているのだけど、昨年の米3大ネットワークが夜のニュースの放送時間1万4512分のうち、今回のリスト
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