内外の混迷を乗り越えていくために何が求められるのか。社説を担当する論説委員会のメンバーがことしを振り返り、2014年を展望する。 ■問われる首長の力量、政策でカラー出せ -県内政令指定都市の横浜と川崎市で市長選が行われた。横浜では林文子氏が再選され、川崎では与野党相乗り候補を破って福田紀彦氏が初当選した。また黒岩祐治知事は来年、1期目仕上げの年の4年目を迎える。いずれの自治体も課題は山積している。東京都の新知事選出も注目課題だ。 F 川崎の福田氏は政党の支援を受けず、「役人支配」や「官僚政治」を批判して市長になった。どれだけ思い切った政策を進めていくかが注目だが、初の市議会での答弁は「役人そのもの」という印象でがっかりした。待機児童解消、中学校給食導入についても財源確保の道筋が見えず心配だ。 M 京浜臨海部で特区構想が進む中で羽田連絡道路の必要性が再浮上している。福田氏がどう手腕を