世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) 僕はロンを探していました。 「ロンちゃん!ロン!」 何度呼んでも、いつものパタパタ可愛い足音や、キャッキャという笑い声が聞こえません。 「ロンちゃーん!」 心配になり、僕は何度も呼び続けました。すると、やっと遠くに、ロンの小さな背中が見えました。 「ロンちゃん、どうしたんだい、パパが呼んでるのが聞こえないのかい?」 僕が走り寄ると、ロンは、くるりと首を回して僕を見ました。 そして、こう冷たく言い放ちました。 「あのさあ。何度言ったらわかるの?ぼくは、ロン(Lon)じゃなくてロン(Ron)なんだよ。息子の名前も分からない癖に…父親だなんて言えんの?」 あああああR!!! 夢でした。 大声(R音)で叫びながら飛び起きたので、隣で寝ていたベンが驚いて目を覚ましたようでした。 「どうしたの、