21日午後2時45分頃、埼玉県の大宮―熊谷間を走行中の東京発新潟行き上越新幹線「Maxとき367号」(8両編成)の2号車のドアが開き、運転士が緊急停車させた。 同県警上尾署によると、約2・7キロ後方の線路脇で男性の遺体を発見。男性が非常用コックでドアを開け、飛び降りた可能性が高いとみて身元を調べている。男性は50歳くらいで、青いジャンパーに黒いズボン姿、はだしで近くにサンダルがあったという。 JR東日本によると、約400人の乗客にけがはなかった。この事故で、上越、長野両新幹線が約2時間半運転を見合わせたほか、東北新幹線も一時運転を見合わせ、23本が運休、48本に遅れが出て、計3万7500人が影響を受けた。 事故があった列車の乗客は約3時間後、熊谷駅で後続の新幹線に乗り換えた。埼玉県熊谷市の男性会社員(46)は「事故の内容など細かい説明がなかった。車内に閉じこめられて疲れた」と話していた。