長崎・五島列島と長崎、佐世保両市を結ぶ定期便など全航路を運休した五島産業汽船(長崎県新上五島町)の野口順治社長が4日、長崎市内で会見し、近く破産手続きを裁判所に申し立てることを明らかにした。負債は子会社を含め約21億円にのぼるという。 2日の運休後、野口社長が公の場に姿を見せたのは初めて。野口社長らによると、1日に2回目の不渡りを出し、銀行取引停止になったという。従業員35人は2日までにほぼ全員を解雇。乗船券を購入していた利用客に払い戻す意向だが、時期は未定という。 野口社長は運休の要因を「資金繰りの悪化」と説明。佐世保―有川(新上五島町)の航路が2015年4月の就航以来赤字続きで、経営を圧迫していたという。 野口社長は「何とかできないものかと頑張ってきたが、残された道は法的手続きしかない」。運休した2日は従業員を確保できずに窓口で対応できなかったといい、「利用者の怒りは十分にわかる。頭を
![突然運休の五島産業汽船、破産へ「利用者の怒りわかる」:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/548f1da03622d427a5d7312e70c555ce17e7894f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20181004005879_comm.jpg)