業務提携の1つの手法である「資本業務提携」。 市場環境が厳しいときなどにおいて、資本業務提携は有効な経営戦略の1つです。 本記事では、資本業務提携の概要、M&Aとの違い、資本業務提携の具体的なスキームや実際のプロセスとメリット・デメリット、資本業務提携契約書の書き方や注意点などを解説します。 一方の企業が提携先企業の株式を取得、あるいはそれぞれの企業が株式を交換して提携関係を構築する資本提携に対し、業務提携は、資本の交換は行わず会社間で業務面でのみ提携を行うことを指します。 これら資本提携と業務提携を同時に行うのが「資本業務提携」となります。 資本業務提携は以下の2つのケースに大別され、それぞれ特徴があります。 上場企業同士の資本業務提携の場合 上場企業同士の資本業務提携で多いのは、相互に出資し株式(=議決権)を持ち合う関係となるケースです。 またお互いが出資をして、新たに合弁企業を設立す