251年、蜀(しょく)の諸葛亮(しょかつりょう)の陣没から遅れること17年。魏(ぎ)の司馬懿(しばい)も73年の生涯を閉じた。 263年、蜀の劉禅(りゅうぜん)が魏に降伏。その2年後、司馬懿の孫の司馬炎(しばえん)が魏から禅譲を受けて晋(しん)の帝位に即くと、280年には残る呉(ご)を降し、ついに三国統一が果たされた。 第95話の展開とポイント (01)洛陽(らくよう) 司馬懿が司馬昭(しばしょう)らとともに、荒れ果てた何進(かしん)の祠堂(しどう)に立ち寄る。 ★ここで司馬昭が、祠堂の中にあった何進の石碑の碑文を読み上げていた。中平(ちゅうへい)元(184)年に何進が河南尹(かなんいん)から大将軍(だいしょうぐん)に起用されたこと。 そして中平6(189)年8月庚午(こうご)の日、張譲(ちょうじょう)が嘉徳殿(かとくでん)に置いた伏兵によって何進が殺害されたことなど。正史『三国志』では何