記者会見の冒頭、頭を下げるマルハニチロホールディングスの久代社長(左)とアクリフーズの田辺社長(29日午後、東京都江東区で)=前田尚紀撮影 食品大手「マルハニチロホールディングス」(東京都)は29日、子会社の「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で製造したピザなど冷凍食品の一部から、農薬成分の「マラチオン」を検出したと発表した。 同日時点で健康被害の情報は寄せられていないが、原因が特定できていないため、同社は同工場での生産を中止し、出荷した全商品を自主回収する。 発表によると、回収するのは同工場が製造した冷凍食品すべてで、家庭用42、業務用46の計88品目。現時点で630万パック以上が流通している。対象食品には「製造者アクリフーズ群馬工場」と書かれているが、大手スーパーのイオンや西友、日本生活協同組合連合会向けの商品には記載がないものもあるという。 先月13日、同工場で生産したピザを食べ