仙台名物牛タン焼きの専門店が、輸入牛タンの価格高騰に悩まされている。中国経済の減速で海外の牛肉生産が減っている上、国内では大手外食チェーン店などとの競合があり、仕入れ値が昨年11月ごろと比べると5割以上高くなっている。店頭価格の引き上げに踏み切った専門店もあり、業界からは「材料価格の高騰がこれ以上続くと価格を維持するのは厳しい」との声が出ている。 【写真特集】仙台名物の始まりは……東北の郷土料理を紹介 「4月に牛タンのメニューを50~100円値上げした。6月には仕入れ値が落ち着くと見込んでいたが、見通しはまだ立たない」と話すのは、仙台市青葉区の専門店「たんや善治郎仙台駅駅前本店」の木村幸平店長。今のところ客足に影響はないものの、今後の動向が気になる。