2015年2月28日。89歳の天寿を全うされた松谷みよ子さん。 『いないいないばぁ』、『ちいさいモモちゃん』など児童文学作家として知られている松谷みよ子さんですが、夫と共に民話研究家として全国を旅した研究家でもありました。 日本の片隅にひっそりと息づいていた民話を拾い上げ、ひとつの「物語」として再生し、全国の子どもたちに「日本の物語」という宝物を与えてくれました。 読み聞かせにぴったり!とっておきの「民話絵本」をご紹介いたします。 [長野県] 恋に身を焦がしたむすめのあわれな顛末いくつもの山を越えた先にある村に住む恋人のために、毎夜山を越えて会いに行くむすめ。出発時に両手に握りしめたひとにぎりの米は、恋人の元に着くときにはつきたての餅となり、来訪を喜ぶ恋人の口へと運ばれます。ある日友人からそのむすめの行動は化けものだ、と言われ、疑い始める恋人。以来むすめを恐れた恋人はあることを決意します。