先日、「アイドル共産党宣言」なるものが発布された。 といわれても、ほとんどの人はいったい何のことだかわからないだろう。最近、「週刊金曜日」(金曜日)という普段は護憲や反原発、安倍内閣批判などに取り組んでいる地味な反権力雑誌がなぜかアイドル特集を組み(14年6月6日号)、こんなタイトルの文章を掲載したのだ。 「起草者」は情報環境研究者の濱野智史。『アーキテクチャの生態系──情報環境はいかに設計されてきたか』(NTT出版)などで知られる気鋭の批評家だが、ある時期からAKB48グループ(以下、AKB)にハマり、ガチヲタ化した事で有名だ。2012年末には『前田敦子はキリストを超えた』(ちくま新書)を上梓し、AKBを〈宗教〉として考察していくなかで、ついには世界平和の実現を確信するとまで記している。 だが、この本の出版からわずか1ヶ月後、前田と同期のメンバー・峯岸みなみの“丸刈り謝罪”騒動が起きる。
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