所得税の控除の一つに“雑損控除(ざっそんこうじょ)”という項目があります。これは、災害や盗難、横領などによって生活に通常必要な資産に損害を受けた人が、一定の金額の所得控除を受けることができる税制上の仕組みです。 損害によって、年間の所得が小さくなることで、所得税、住民税が安くなり、実質的にその経済的損害を小さくすることができます。また、自然災害による被害時には雑損控除ではなく“災害減免法による所得税減免”という制度もあります。 今回はそんな雑損控除や災害減免法の仕組みや計算方法などを紹介していきます。 雑損控除の仕組み 雑損控除は以下の対象資産が盗難や災害などによって被害を受けた時に、その損失の一部を所得控除することができる制度です。 雑損控除の控除額 以下(1)(2)の内、金額が大きいほうが雑損控除の金額となります。有利なほうを使えるわけですね。 差引損失額-(総所得金額等×10%) 差
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