こんな記事があった。必要なら嫌われることでもやれるかどうかで運命が分岐する - fromdusktildawnの雑記帳ぼくの本がベストセラーになったことと、反比例的にはてなブックマークやツイッターで批判的なコメントが多いことについて論じられているのだが、これを書いたfromdusktildawn氏の論説には、毎度のことながら巧妙に詭弁が織り込まれている。今回もそうだ。それは、冒頭の一文に現れる。2000万人に嫌われ、200万人に熱烈に支持され、1億人に無視される本を書いたら、その作者はミリオンセラーの大ベストセラー作家になる。 あのぅ……さすがに2000万人に嫌われる人は200万人に熱烈に指示されたりしませんけど? 嫌う人が支持者の10倍もいて、まともな商活動などできるわけがありません。同数でも無理です。この数字は逆じゃないと。つまり――20万人に嫌われ、200万人に熱烈に支持され、1億人
増田さんが親切にもぼくのことを悪く言っている人を教えてくれた。いつもおもうけど、この人絶対ハックルさんのこと嫌いだろwhttp://d.hatena.ne.jp/fujipon/20111114#p1それにしても、これだけ「小説の読み方」にこだわっている人でも、自分が書き手になると、類型的なキャラクターが意外性のない行動をとるだけの小説を書いてしまうということには、愕然としてしまいます。http://anond.hatelabo.jp/20111115162629 id:fujipon氏が前からぼくを悪く言っていることは知っていた。ただ、彼は必ずしもぼくを「嫌」っているわけではない。ことは、もう少し複雑なのだ。彼は、ぼくの中に彼自身の姿を見出しているのである。だから、好きと嫌いとがない交ぜになった、近親憎悪のような感情をぼくに抱いている。少々専門的になるが、これを心理学では「投影」と言う。
『化物語』のアニメを途中まで(というか最終回以外)見たがとても面白い。なぜ面白いのか、考えてみる。念のため言いますが、ネタバレもしています。 パロディになっているこの作品は萌文化そのもののパロディになっている。萌文化の象徴的なキャラクターが割り振られたキャラクターたちがたくさん出てくる。「ツンデレ」から始まり、「ツインテール」の女子小学生、「百合」の体育会系少女、血のつながらない「妹」的な女子中学生、そして「ネコ耳」「眼鏡」の委員長。それらがカリカチュアされ、整理され、気持ち良く配列され、しかも統合されて出てくる。これはすごい。もし萌文化というものを知らない人に「萌文化を知るためにまず知っておく作品は何ですか?」と聞かれたら、ぼくには『化物語』としか答えようがなくなる。ここには萌の全てが詰まっている。 物語としてウエルメイド西尾維新氏は構成が抜群に上手い上に、物語の要諦というものをよくつか
なぜ書評本を読むのか?よく評論家を「彼らは論じるだけで何もしていない」と批判する人がいるけれど、ぼくはそれには大反対だ。書評家は重要である。彼らがいなければ、本の正しい読み方を学ぶことはできない。そして本の正しい読み方を知らなければ、本そのものから学ぶことができない。本そのものから学ぶことができなければ、どんな世界であれ、その分野での目覚ましい成長を望めないだろう。本は、人が成長するためには欠かせない道具である。その道具の使い方をレクチャーしてくれる書評家は、だからとても重要な存在なのだ。 人生が捗る7冊の書評本ここに、7冊の書評本がある。どれも、ぼくの本の読み方を成長させてくれた本ばかりだ。これらの本を読むことによって、ぼくは本そのものの読み方を学んできたし、またそこで学んだ本の読み方を生かしながら、正しく本を読んできた。おかげで、さまざまな人間的成長をはかれた。それによって何が成長した
このところ渡辺京二氏の本ばかり読んでいる。いろいろ疑問や反撥を感じるところはあるものの、基本的にはヘーゲルやマルクスの発想のポイントを押さえており、日本の歴史を問い直す姿勢があり、カール・ポランニーやイヴァン・イリイチからもヒントを得ているあたり、私の基本的な問題関心と重なるところが多いのである。 『なぜいま人類史か』によると、氏は一九八五〜八六年に熊本の真宗寺で「人類史講義」と銘打って、月に二回、仏教青年会や地元の参加者たちに話をしていたらしい。*1 その内容は以下のようなものだったという。 そういう次第でこれまで私は、「人類史講義」という題目で、まずニホンザルの社会を皮切りに、ローレンツの動物行動学、ポルトマンの人間早産説、サーリンズの石器時代論、中井久夫さんによる分裂病親和気質の人類史的な位置づけ、阿部正晴さんのアフリカの基層文明論、白川静さんの甲骨文研究といったふうな順序で話を進め
ぼやぼやちょっと別件で霊長類について思いを馳せる機会があり、そういえば何で霊長類って言うのかなーと。 まずは京都大学霊長類研のページを訪問。霊長類研究所・世界の霊長類原猿、サル、類人猿、ヒトをすべてあわせたグループを霊長類と呼んでいます。「霊長」とは、万物の首長たるものという意味です。分類学上の正式な和名は霊長目(プリマーテス、Primates)といいます。原猿類、新世界ザル、旧世界ザル、類人猿、ヒトを含み、現存するものは約220種が知られています。なるほど。ところで霊長類研究所の略語は霊研ですかね。霊験あらたか。英語のPrimateはランキング一位を意味するprimeから来ています。オプティマスプライムのプライムですね。ちなみに大司教様もprimateなので、絶対創造論を茶化すジョークがあるはず。 一番偉いんだぞというところは解ります。賛成するかどうかは別として、「長」の部分はオーケー。
あまりにも愚かしい記事「教師の心得 - bluelines」を見つけたので、批判記事を書く。ぼくは、エンターテインメントの制作者を本業としているものの、誰かに何かを教えてきたケースは多い。お笑い学校の講師をしているし、『課外授業ようこそ先輩』では小学生相手に小説の読み方を教えた。セミナーで話すケースも多い。その中で、多くのことを発見した。自分が学生だった時のことも含め、「学ぶ」とは何かということを考え、見つけてきた。それでいうと、この記事の教師はまるでダメだ。彼は、学生を教えられない。まただからこそ、学生も学ぶことができない。 1.君が教えようとしていることは、「とても大切でとても面白い」ことを決して忘れないようにしなさい。また、それを学生に伝えることも忘れてはいけない。教えようとしていることが「大切だ」というのは分かるが、「面白い」というのはおかしい。なぜなら、「大切な教え」は、しばしば
とうとう来るんだなぁ〜という目には見えない大津波にまだ気づいていない人はいるのだろうか?サイバー大陸という領土に入植し住民になるための個人向けのインフラ整備が一気に進んでいるのだ、ここ数年。そしてこのインフラ整備は着々と進み、アメリカ大統領オバマは自信ありげにfacebook上で私たちに微笑みかけて来る。「次の勝負はこの領土で起きるんだからね!」ニヤリ。 経営コンサルタントの大前研一氏が、「THE INVISIBLE CONTINENT」において企業にとってのフロンティアとしてのこのサイバー空間を見えない大陸と呼んだのは一昔前だが、その大陸は今や見えない大陸ではなくなった。そこは露出大陸になったんだ。それは冒頭にも言った個人が主体的に情報発信するインフラ整備が整い、一気に誰がここに入植し住人になっているのか?に関して、住人になろうとしている人あるいはすでになっている人には見えるようになった
photo via New Inspiration Home Design 私の両親の世代が憧れたという「マイホーム」という夢を私も同じように追いかけることはできない。一生「マイホーム」なんてもつことはないだろう。別に、両親がバカだったとか言いたいわけじゃない、その時その時の時代の文脈がある、そしてその文脈の上に乗っかってる人々の欲望は変化していくだけの話し。ああせつなし! ほらみて、このスマートフォン!画面をのぞき込むと、まるでどこでもドア!ドラえもんになった気分さ。いろんな世界にワープ!ワープ! もはやこの場所に拘束されない気分になってくる。広がるサイバー大陸。あたしたち、よっこらしょどっこいしょっと、この大陸に、家を建設し始めている。mixi facebookは私の居場所。ここに帰ってきたら、なんか安心する。 おまけに、サイバー大陸では「場所」「時間」に囚われないからあたしのことを表
定住、定職、定価、定義、定型,,,,,,,,,,,,「定」という字が揺らぎ出している。少なくとも私の目にはそう映る。「定」とは、安定、固定、経験がものを言う世界などをイメージする。今急速に失われつつあるのは、「定」という字そのものではないのか?3.11によって、先進国とされている日本においてでさえ、一瞬にして大量の「難民」が出現してしまうような現状を目の当たりにし、さらに言えば放射能という目に見えない恐怖に苛まれ、日本にこの先も住み続けることさえも、考えざるをえない人々を増加させた。私の目には「マイホームパパ」の幻影が、霞みそして遠のき、<なんて贅沢だった一億層中流社会>と唇を少しばかり痙攣させ口ずさみはじめる。 最近私の周りで話題にあがる「ノマド」。場所や時間に囚われず働き生きる、こんな超不安定社会において、「ノマド」になることは、最強のサバイバル戦略なのかもしれない。主体的な選択だと本
催眠術師で凄腕のナンパ師そして同時にスカウトマンという@lesyeuxxさんが講師をつとめる「ラポールと身体知6―ナンパ、催眠を通して見出した他者と話すということ」に参加してきました。会費が4000円と決して安くはないお値段でしたが、それでも「行って良かった!」と思える内容だったのでシェアします。コンテンツを整理すると、こんなかんじ。1.催眠術って本当にあったんだ。(僕自身も催眠術をかけることができたよ)2.ミラーリングで初対面でも緊張しない自信がついたよ3.ペーシングで相手を(ちょっとだけ)操れるかも4.自己催眠で心の癒しと生産性アップを両立できる!このなかでも、特に良かったコンテンツが4の「癒しと生産性アップ」です。催眠術って本当にあったんだ。(僕自身も催眠術をかけることができた)今回の講座に参加した一番の目的がこれでした。僕が小さい頃はテレビでよく催眠術ショーをやっていて、芸能人が次
カール・ポランニーは、「時代遅れの市場志向」(初出1947年)という文章の中で、こういうことを言っている。 機械時代の最初の一世紀が恐怖とおののきのうちに幕を閉じようとしている。人間がみずからすすんで、熱狂的なまでに機械の要求に服従した結果、この時代の物質的成功はすばらしいものであった。結局、自由主義的資本主義とは産業革命の挑戦に対する人間の最初の対応であったのである。われわれは、精巧で強力な機械を存分に使用するために、人間の経済を自己調整的な市場システムに変形し、その思想や価値をも、この新しく特異なシステムに適合するように鋳直したのであった。 今日、われわれは、このような思想と価値のいくつかについて、その真理性と妥当性を疑いはじめている。もはや、アメリカ合衆国以外については、自由主義的資本主義がいまなお存在しているなどということはほとんど不可能に近い。われわれが今新しく直面している問題は
主張, 教育同大は女性研究者を増やすことを目的に、数学科の後期日程定員9人のうち5人を女性枠とすることを決定し、昨年3月に発表していた。asahi.com(朝日新聞社):入試に女性枠導入「男性への差別」 九大へ批判集まる - 社会数学界にとってなんで女性を増やす必要があるのかまるで理解できないが、仮に必要であったとしても女性枠を作ることはそうでない人々にとって差別となる。たとえば上記記事の例で考えてみよう。後期日程の定員が9名なので仮に10人受験したとしよう。それぞれ点数が次の通りだったとする。*1男子: 90 90 80 80 70女子: 90 90 80 70 60もし女性枠がなく、点数がよい順に合格とすると以下の太字にした9名の学生が合格となる。男子: 90 90 80 80 70女子: 90 90 80 70 60この場合60点の女子が一人不合格となる。さて、では女性枠5名を導入し
2010年度全米文系学生・就職先人気ランキングによると、NPOであるTeach For Americaが、GoogleやAppleを抑えて1位になっという。TFAは、アメリカ国内の一流大学の学部学生を、教員免許の有無に関わらず大学卒業から2年間、国内各地の教育困難地域にある学校に常勤講師として赴任させるプログラムを実施している。TFAが今、一流大学の学生に超人気。そんなわけでアメリカの既存の企業もあせっているのか、TFAで修行した若者を受け入れる準備を整えている。この流れは遅かれ早かれこの日本にもやってくるだろう。正直に言おう。もはや、自分の頭できちんと思考ができ、やる気のある若者は既存のシステムに超絶飽きているのだ。そんなものよりもずっとドキドキできてワクワクできて自分の限界に挑戦できそうな、難問が世界中至る所に転がっている、そして今ならそれらが昔よりもずっと鮮明に可視化されているのだ。
大学のクラスもゼミも一緒でとても仲の良いK君が、「京都にいた時は、1人暮らししてたけど、今は会社が東京だから、実家暮らししてるんだ〜。」ってMGに言ったから、「それは、なんて親孝行なんでしょう!」ってK君を絶賛してあげたら、K君は「そんなこと言う人初めて聞いた。」って言うもんだから、「あらそう?」なんて、MG。 MGが勝手に【陰謀ことば】に認定している「パラサイトシングル」という9文字のカタカナがあります。これは、大人になって、結婚もせずに親と同居している人のことを揶揄する言葉なんだけど、MGに言わせれば、不動産会社を儲からせるためのキャッチコピーとも言えるのです。 はっきり言ってね、MGは実家が大阪で今は、東京暮らしだけど、マンションも購入したくないし、家賃も払いたくないんです。つまり、自分の住まいにお金を払いたくないんです。 家を買うな!っていう人は多いけど、家賃を払うな!って人は聞い
日本の、秋葉原にお洒落な電源を設置しまくろう、そして町中全体をwifiフリーへ!もちろん秋葉原ではなくて、田端でも六本木でもどこでもいい兎に角どこかある一部の地域を今すぐ、都市ノマド先進地域にすることはできないだろうか? MGは今ホーチミンに長期滞在している。MGは毎日ホーチミンのいろんなカフェを巡っている。というのも、ホーチミンのカフェのほとんどが、電源完備&wifiフリーなのだ。PCで作業することが多いMGにとって、カフェはまるで天国だ。日本のカフェよりもホーチミンのカフェは天国だ。電源が無いかもしれないなど無駄な心配をする必要もない。もちろんルノアールを探す必要もない、笑。 ホーチミンの普通の露天で昼食を取ると一食10000ドン=約50円ぐらいのことを考えると、カフェ代はかなり高い。今MGが作業しているHIGHLANDS COFFEEのカフェラテ1杯の値段は、42000ドン=約210
都市ノマドにとって、社会民主主義さえ必要ないのか?less than a minute ago via HootSuite玉置沙由里(MG) sayuritamaki 2010年MGがつくった造語の1つに「都市ノマド」というものがある。都市ノマドは、貨幣経済が浸透し、人々の繋がりが切断された都市の中で誕生した新たな部族。ネットワークに接続していない人には決して観察することができない部族だ。 都市ノマドは、ウェブ上のネットワークを自由自在に操り、交換、シェア活動をしている。今やその都市ノマドのネットワークは世界じゅうに張り巡らされつつある。 たとえば、ホーチミンのとあるwifiフリーのカフェで隣合わせになったベトナム人に話しかけ、仲良くなった暁に、facebookで友達申請、承認!「今度うちに遊びにおいでよ〜」こんな会話が繰り広げられる。 都市ノマド部族のネットワークは国籍を問わず拡大中で、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く