失敗しないプロジェクトマネジメント――Appleやはてな、Googleに学ぶ3つのヒント:デジタルワークスタイルの視点 プロジェクトが失敗する要因は「計画」「やる気」「変化」の3つ。これらを管理しようとすればするほど悪いスパイラルに落ち込みます。Appleやはてな、Googleなど、注目企業ではどのようなマネジメントを行っているのでしょうか。 「完璧に管理しようとすればするほど、プロジェクトは失敗する」という悪いスパイラルが存在します(2月21日の記事参照)。そこで今回は、どのようなプロジェクトマネジメントをすれば、プロジェクトを失敗させないようにできるのか考えてみたいと思います。 プロジェクトが失敗する要因は「計画」「やる気」「変化」の3つ。前回はそれぞれを完璧に管理しようとしていましたが、今回は考え方を180度変えてみましょう。それぞれの要因を最初からなくしてしまうのです。 失敗しない
Kathy Sierra / 青木靖 訳 2007年2月24日 いい結婚生活のための秘訣が何かというと・・・変わらないということだ。言い換えると、デートしていた頃と同じ人間でいつづけるということだ。関心を払うのをやめないこと。優しくするのをやめないこと。50ポンド太ったりしないこと。いちゃいちゃするのをやめないこと。情熱的でありつづけること。セクシーでいつづけること。気配りするのをやめないこと。電話に応えること。残念なことに、 企業というのは多くの場合、ろうそくを灯したディナーで上等のワインを開け、そして「君のことを話そう」と言ってくれるのは、取引が済むまでのことで、ひとたび彼らがあなたを手に入れたなら(つまり、あなたが顧客となったなら)、あなたはその関係がひっかけだったことに気付く。 これは大きな間違いだ。こんなのは個人的な関係だったら理解できないことだし、企業と顧客の関係であっても理解
「やる気」が起きないのは、その仕事が終わりが見えない「非現実ワーク」になっているから。これはうまく「現実ワーク」に分割し、自分を“ポジティブ”に甘やかすことで、スムーズに実行に移すことができるようになります。 どんな仕事においても、最も難しいのは「取りかかること」です。逆にいえば、取りかかることさえできれば、あとは流れに乗って前に進むことができます。 仕事に取りかかるのが難しい理由は、「何となく大変そう」あるいは「どこから手をつけていいのか分からない」といった言い訳でブレーキをかけてしまうからだと考えられます。そして「やる気が起きたら一気に片付けよう」という、もっともらしい判断を下しがちです。 そして、実際に「やる気」が起きるのは締め切り間際になって、やらざるを得ない状況に陥った時であり、そうなるとますます分が悪くなってしまいます。 そう考えると、得体の知れない「やる気」に頼るのはやめて、
「いつかベンチャーをやりたいと思ってるんですよ!」 この種の発言は確か私が大学生の頃によく耳にしていた台詞で、その時ベンチャーにまったく興味のなかった私の感想としては、ああ、この人は自分にはあまり関係がない世界のことを話してるな、という感じで、そんな自分がまさか数年後にベンチャー企業をやることになるなんて夢にも思っていなかった。 そんな私もベンチャーを始めてから気付くともう6年が経って、会社も軌道に乗ってきて、ベンチャーを始めるにはどのようなことが大切で、どのようなことをすれば良いのか、ある程度わかるようになってきた。だから今日はそのことについて書こうと思う。 もしあなたが、自分自身で起業しようと思っているなら、ヒトの問題についての最初の関門はクリアしていると言っても良いかもしれない。 というのも、起業の際のヒトの面での最大の問題は、創業者が見つかるかどうか、ということにあるからだ。 もし
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経営層は、会社に都合の悪い人間を排除することにとても熱心です。 だから、人事や業務フローの会議のとき、「こういう人を排除する仕組みにしましょう」という前提で話をすることがよくあります。 当然、無能な人と嫌われ者は排除されがちですが、そのどちらでもないのに排除されてしまう人がいます。 たとえば、「よくいるんだ、こういう経理のおばちゃん。そういう人をのさばらせないために、こういうシステムにするんだ。」という管理部長の人がいました。 彼の言うには、経理処理システムを、経理のおばちゃん*1にまかせておくと、やたらと仕組みを複雑にして、その人以外が手を出せないようにしてしまう。 だから、会社側は、彼女を別の人にすげ替えるわけにもいかず、そのおばちゃんの地位は安泰になるわけです。 ビジネス戦略的には、一見、このおばちゃんの戦略は賢いように見えます。 参入障壁を築くことで、おいしいビジネスポジションを独
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「7 Habits of a Highly Successful Freelance Web Designer」という興味深い記事がありました。 原文はフリーランスWebデザイナとして成功する方法を説いていましたが、内容を見るとプログラマや、その他フリーランサーにも当てはまりそうな内容でした。 以下、要約してみました。 誤訳などの可能性があるので、詳細は原文をご覧下さい。 1. 仕事を愛す 大企業で働いていれば、まわりに合わせて仕事をすることができます。 その日に仕事が終わらなければ次の日にまわしたりもできます。 自分が何をしているのかに対して興味を持たない従業員が多い組織もあります。 彼らにとっては、日々の仕事は単なる報酬に対する対価でしかないのです。 フリーランスとして成功するには、自分が行っている仕事を愛する必要があります。 情熱があれば、カフェインの力を借りながら夜遅くまで働き続け
世の中的に生産性の低いとされてしまう人には、次の3つのタイプがあります。 (1)多くの消費者があまり高い価値を認めない仕事で、労働力が不足していない仕事に、労働力を提供しようとする人。 (2)同じ仕事を、能率の悪いやり方でやる人。 (3)価値を創造する余地がある立場にあるのに、新しい価値を創造しない人。 まず、(1)から。 ぼくは、いつも丁寧に駅のトイレを掃除してくれるオジサンが大好きですし尊敬しているし感謝しています。 だから、僕にとっては、駅の掃除のオジサンの価値生産性はとても高いです。 だから、ボクはそういういい仕事をしてくれるオジサンの給料はもっと高くなるべきだと思うし、掃除のオジサンの給料を上げるためという理由で、鉄道会社が運賃を値上げすると発表したら、ぼくは喜んで差額を払います。*1 つまり、ある仕事をしている人の価値生産性とは、その仕事をしている人が生産しているサービスを利用
年末から一月にかけてむちゃくちゃ忙しいので、また他人のふんどしに頼る。教育話の続きはまたおあずけ。今回もまたbewaad殿経由だけれど、一部でおもしろい議論が展開されているようだ。 http://bewaad.sakura.ne.jp/index.rb?date=20070202 生産性の高い人だけ集めたら、ものすごい生産力が実現できるとか、実はいまの世界に必要なものを作るには1/100の人手でいいはずだとか。楽しいな。ぼくも高校生くらいの頃に、よくそんなことを考えたものだ。 そしてそれは別にぼくが優秀だから思いつくわけじゃない。みんなそんな話を読んだことがあるはずだ。ある大きな災厄をきっかけとして、某特殊部隊の少佐が神に選ばれたものだけの王国――人呼んで神の国、ゴッドランドを作ろうとする、という話をたぶんどこかで見たことがあるだろう。堕落した無能な将軍どものいない、優秀で高潔な軍人だけの
日本版ホワイトカラー・エグゼンプション(自律的労働時間制)は、労働側の猛反発を浴びて、今国会での法案提出は見送られる公算が大きい。政策研究大学院大学の濱口桂一郎教授は、この議論が大混乱に陥ったのは規制改革・民間開放推進会議が最初に打ち出したアジェンダに問題があったからだと主張する。その真意を聞いた。(聞き手は、日経ビジネスオンライン副編集長=水野 博泰) NBO ホワイトカラー・エグゼンプションに関する議論が紛糾したのは、「政策決定プロセス」に問題の根源があったというご意見ですね。 濱口 最初に言っておきたいのは、私はホワイトカラー・エグゼンプションの導入に賛成です。ただし、「労働時間規制の適用除外」ではなく、あくまで「残業代支払い義務の適用除外」としてです。そもそも改革のスタート時点から時間外賃金の問題を長時間労働の話とごちゃまぜにしたことが、この議論を迷走させ、本質を覆い隠してしまった
レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 朝回診 医局を出て、いつもすぐに病棟。急変があれば、夜でもすぐに携帯電話が鳴るので、 前情報なしでもそれなりに何とかなる。 「今日はこの検査しましょう」とか、「薬出しときますね」とか。患者さんを回りながら、 いろいろ約束。メモしないから、2割ぐらい忘れる。 患者さんには、あらかじめ「忘れるかもしれないから、話が動かなかったなら、 看護婦さんにも確認して下さいね」と 「頼れない医者」をアピールしておく。そうすると、昼までには「あの話どうなりました?」と ナースルームに問い合わせが入るから、病棟で「またあいつかよ…」と毒づかれながら、 ドクターコールが入る。 入職して半年、看護婦さん達もようやく、 「この医者全然信用できない」というのが浸透してき
ひとが生きてゆくためのリソースとして、何にも増して重要なのが「自由に使える時間」である。習慣的な残業はそれを確実に奪ってゆく。1日1時間の残業でも、1年続けたら240時間だ。その時間を使ってやれたはずのことはたくさんある。 業界で求められている汎用的な知識やスキルを身につけられたはずだ。仕事以外の、自分が楽しいと感じられる活動を追及できたはずだ。また、家族や地域、そして社外での交友を深められたはずだ。常習的な残業は、現役時代に他の会社へ移動する自由を奪うばかりでなく、定年退職後に充実した時間を過ごすための技能や社会的な居場所までをも奪おうとする。 とはいうものの、残業すべき理由は、個人的なものから社会的なものまで、情けないものからカッコイイものまでいくらでもある。残業手当で家のローンをまかなうためかもしれない。残業することが上司へのアピールになって、近い将来の出世や給料アップの材料にできる
昨日のエントリを書くために自分の過去ログを検索していて再読したが、道に落ちてる直径30cmのケーキに出くわしたアリさんモデルという表現は、実に、今、WEBで起こっていることの本質を表現していると思う。 Skypeやグーグルが何でもかんでもタダで提供するのは、第一には自分たちだけではとても食いくれないからだ。 そして、これはそんなに特殊なことでも不思議なことでもない。 本書でいわれる「リアル社会」を、私はかねがね「脳化社会」と呼んできた。ネットの社会は、私から見れば、「リアル社会」がより純化したものである。 「リアル」な社会とは、養老氏の言い方で言えば「脳化社会」、つまり、シンボルの操作で回っている世界である。だから、現代の労働は大半がシンボルの操作である。 そして、純粋なシンボルの操作であるプログラミングという作業においては、生産性の個人差が非常に大きく、今までの社会は生産性の低い方の人間
ソースコードの一行一行は、経営判断そのものだ。 どの部分を汎用的につくり、どの部分をやっつけで作るか、そして、どの部分をパフォーマンス優先でつくり、どの部分を可読性優先でつくるかは、そのソフトウェアステムを使って今後どのようなビジネス展開をするか、ということと一体不可分だ。プログラマーは、絶え間なく改変されていく部分と、財産として今後も使われつづけそうな部分を意識しながらコーディングする。そして、ここでいう財産とは、プログラマが財産とみなすものであるだけでなく、同時に経営的・財務的な意味においても財産であり、会社のバランスシートの「資産」の項目に登場するような性質のものだということは、多くのエンジニアが漠然としかいしきしていないように見える。 「このルーチンは、時間がかかっても、汎用的なライブラリやフレームワークにしておこう」、とエンジニアが「なんとなく」決めたとき、実は、そのエンジニアは
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