8日午後10時半ごろ、山形県酒田市の庄内空港で、羽田発庄内行きの全日空機899便が着陸した際、指定位置を越えた地点で停止した。滑走路先の芝生で止まったといい、オーバーランとみられる。乗員6人と乗客161人にけがはなかったという。 全日空や県庄内空港事務所によると、899便は午後8時45分ごろに羽田を離陸し、定刻より約1時間10分遅れで到着。滑走路は除雪されていたが、雪が降っていたという。同便は指定位置を越えた後、数十メートル進み、機体がすべて芝生部分に出た状態で止まったという。乗客は翌9日午前0時前に空港ビルに移った。 全日空によると、機長は35歳で総飛行時間は約4500時間。重大な事故につながる可能性がある事態だったとして、国土交通省から9日午前1時33分に「重大インシデント」と認定されたという。同社広報室は「今後は運輸安全委員会の調査に全面的に協力していく」としている。