ニホンオオカミの剥製(はくせい)=和歌山県立自然博物館提供 【矢島大輔】海外の秘境歩きで知られる早稲田大学探検部が今年、国内で「絶滅種」に指定されたニホンオオカミの捜索に乗り出している。100年前に絶滅したとされ、専門家は生存に否定的だが、本人たちは大まじめだ。 「これって、オオカミじゃない?」 林道脇で大型の動物らしき毛皮と骨を見つけた1年生の和田愛也子さん(18)が声を上げると、一緒に歩いていた探検部の7人が一斉に駆け寄った。 今年夏の日曜日。山梨県と埼玉県にまたがる飛龍山(標高2077メートル)で、急峻(きゅうしゅん)な岩場の多い尾根伝いを歩いていたときのことだ。4年生の村瀬匠幹事長(23)はしばし考え、首を振った。「これは鹿の死骸だよ。ロマンを追うだけじゃなくて、冷静な判断をしなくちゃね」 続きを読む関連リンク(ニュースがわからん!)エゾシカの農林業被害深刻なんだってね(9