首相外遊予算が逼迫=「地球儀外交」で支出増 安倍晋三首相の精力的な外国訪問の影響で、2013年度の関係予算が逼迫(ひっぱく)している。首相の姿勢を外務省は歓迎しているが、先立つものがなければ成り立たず、同省は別の予算を転用して急場をしのいでいる。 「地球儀外交」を標ぼうする首相は、12年末の就任から1年余りで東南アジア諸国連合(ASEAN)の全10カ国を一巡するなど計25カ国を訪問した。今年も既に中東・アフリカ4カ国を歴訪。来週はスイスとインドを立て続けに訪れる。 しかし、首相と外相らの13年度の外遊予算8億4000万円は、年度末まで3カ月を残して払底。財務省と相談の上の例外措置として、他の支出項目から1億5000万円をかき集めて対応している。 14年度の首相の外国訪問について、外務省は「10回で30カ所程度」と例年より多めに想定。関係予算も13年度より1億円余り多い9億5890万円