公開された映像の一場面。長崎市の爆心地付近を視察する旧ソ連調査団が映っている=長崎市平野町の長崎原爆資料館で2016年8月4日午前10時37分、今野悠貴撮影 広島、長崎への原爆投下後に旧ソ連の調査団が現地で撮影した映像が、日本政府を通じて広島、長崎両市に寄贈され、4日、報道陣に公開された。1945年9〜11月ごろの撮影とみられ、廃虚となった二つの街の様子が分かる。両市が旧ソ連の調査団による映像を入手するのは初めて。長崎市の原爆資料館が5日から公開するほか、広島市中区の原爆資料館でも公開予定。 寄贈されたのは長い映像の一部とみられ、約5分の白黒映像にロシア語のナレーションが入っている。広島部分は約1分20秒あり、爆心地の南約1.6キロのビル屋上で東から西を映した廃虚や、爆心地の東約330メートル地点の屋上で西から東を映したものなどがある。市街地一面が焼け野原になり、爆風で崩壊した広島瓦斯(が