印刷 関連トピックス地検特捜部小沢一郎 民主党元代表・小沢一郎被告(69)の元秘書・石川知裕衆院議員(38)を取り調べた検事が、実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記載した問題で、東京地検が昨年1月にこの事実を把握しながら「問題ない」と判断していたことがわかった。当時の幹部らの判断が問われそうだ。 捜査報告書を作成したのは、東京地検特捜部で小沢氏の資金管理団体「陸山会」をめぐる土地取引事件の捜査に加わった田代政弘検事(45)=現在は新潟地検。保釈後の石川議員を2010年5月17日に取り調べ、やりとりを当時の特捜部長あてに報告した。 その中で、政治資金収支報告書の虚偽記載に小沢氏が関与したことを同年1〜2月の逮捕中に認めた理由について、石川議員が「検事から『11万人の選挙民の支持で議員になったのに、うそをつけば選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」と語った――などと記載して