子どもの救急患者は、9割以上が当日のうちに帰宅する軽症者であることが指摘されている。しかし、残り1割に重い病気の患者がいることも見過ごせない。保護者が病院に連れて行くべきかどうか悩み、念のために……といった受診が積み重なれば、結果として医療現場の負担が増す不幸な構造がある。 2016年のスタートアップバトル【※】において、応募総数114社の中から勝ち抜いて優勝したのは、そんな現状を打破するかもしれない『小児科オンライン』というサービスだ。これは小児科に特化した遠隔医療相談サービスで、電話やLINE、Skypeを通じて平日の夜18〜22時、子ども(15歳まで)の病気に関する不安や質問を専門の医師に相談することができる。料金は月3980円の定額制で、時間は1回10分、回数の制限ない。 【※】その年にローンチした、もしくはローンチ予定のプロダクトをプレゼンで競い合い、もっとも優秀なスタートアップ