JR北海道は経営合理化の一環として、4日のダイヤ改正に合わせて、10の無人駅を廃止します。廃止される駅には3日、地元の人や鉄道ファンが詰めかけ、名残を惜しみました。 北海道南部の長万部町にある函館線の蕨岱(わらびたい)駅では3日、お別れの会が開かれ、地元の人や鉄道ファンなど50人余りが列車で駅に降り立ちました。 この駅は、全国のJRの駅名を50音順に並べたときに最後になることから、鉄道ファンから「全国最後の駅」とも呼ばれてきました。 集まった人たちは貨車を改造した古めかしい駅舎を背景に、集合写真を撮ったり、駅の思い出を語り合ったりしていました。 通学で利用していたという男性は「中学生のときに使っていたので、この駅がなくなるのは少し寂しいです」と話していました。 また、地元の自治会長の中兼昌蔵さんは「何年かあとに、この地区に駅があったことを孫に話すときが来るでしょう。お疲れさま、ありがとうと