夏になると思い出す。 時をかける少女を見た時の気分。 主人公でも仲の良い友人達でもなく、自分は消火器を振り回して、当たり前のようにいなかった事にされた高瀬君だった。 ゲラゲラ笑いながらコミカルな場面を見、ヒロインが泣く場面でしんみりと涙を流した大多数の観客達。 何とも言えない疎外感。 語られない高瀬君の話。 主人公やら友達やらがめいっぱい好き放題に生きたように、高瀬君だって、めいっぱい好き放題に生きようとしたはずなのに。 夏の空は、彼の上にも陽光を降り注がせてくれたはずなのに。 「だからいじめられるんだよ」 聞くたびにゲロを吐きそうになる、嫌な言葉。 そうなるのが当たり前で、そうなってしかるべき、みたいな決めつけられるような言葉。 仕事仕事でクソ忙しいっつーのにレイトショーで観てさっき帰ってきました。 また明日(今日?)朝八時から仕事ですが興奮しすぎて全く寝られません。 以下ネタバレ考慮し