管理人の本棚を預かっていただくことになった伊舎堂仁さん(@hito_genom)に、その本棚から、何かを読んで書いてもらう企画です。第2回は小島ゆかり『希望』。 こじまゆかり、と打ち込んでみてまず、このひと工藤吉生とイニシャル同じなんだな、の1(ワン)ウケがある。小島ゆかりを初めて知ったのも工藤さんからだ。検索したら2013年、12月のツイート。歌のみでボコっと引用されていた。短歌でそんなところを言われるなんて気持ちがいいな、と思ったし、そんなところを言えたら嬉しいだろうなと思った。その後、短歌に求めるものの一つになっていく。 ファミコンソフトにマリオ眠らせチカチカとマリオの屋根に雪ふり積む 以降、「『マリオ』の人かー」をその都度思いつつ、そうでなくても〈小島ゆかり〉という涼しい字面は記憶するのにとてもやさしい――〈北山あさひ〉くらい涼しいと思う――し、総合誌・歌集・アンソロジーとそこまで
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