![LINE、国⽴国会図書館のデジタル化資料247万点をテキストデータ化](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f4efeac9c721b2615cd83d95f87a8ae2c3c4e0cd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fk-tai.watch.impress.co.jp%2Fimg%2Fktw%2Flist%2F1438%2F069%2Flineclova_20220907_image01.png)
ある方から、大学の講義で、デジタルアーカイブについて論じる際に、デジタルアーカイブの基本にある考え方・哲学について、最低限知っておいてほしいこと、知っておいてもらいたい取組みを教えてほしい、との相談があって、考え始めたのだけど、とてもじゃないがまとまらないので、暫定版をとりあえず公開しておく。 一応、大学の講義等で活用できるように、ネットで読めたり、現在も新刊で入手できる文献を中心に紹介している。とはいえ、自分の狭い知見の範囲で書いているので、色々と、そこじゃねーよ、とか、むしろこっちだろ、という突っ込み所はあるかと。 1 ハイパーメディア/WWW 明示的に議論されることがほとんどない気がするのだけど、デジタルアーカイブの背景には、アラン・ケイのダイナブックや、ティム・バーナーズ=リーのWorld Wide Webのビジョンが存在している、と思う。何故なら、デジタルアーカイブで、こういうこ
京都大学附属図書館における貴重資料画像の二次利用自由化 京都大学では,2017年9月7日に「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」を試験公開し,12月1日には公開画像を追加して正式公開するとともに,附属図書館所蔵資料の電子化画像を自由利用可能とした。本稿では,画像の自由な二次利用を認めるにあたって,関連規則の整備をどのように行ったかを紹介する。 ●関連規則改正の経緯 京都大学では,維新特別文庫(1994-1995年電子化),国宝・重要文化財等(1996年電子化)を皮切りに,20年以上にわたって一次資料の電子化・公開事業が進められてきた。2016年度から開始したオープンアクセス(OA)推進事業でも,学術情報リポジトリKURENAIによる研究教育成果のOA化推進とともに,所蔵する貴重資料を確実に保存しながら幅広い利用を促進するために,一次資料の電子化・公開を実施している。「京都大学貴重資料デジタ
2018年1月30日、島根大学附属図書館が、「島根大学附属図書館デジタルアーカイブ」をリニューアルして公開しました。 デジタル画像の相互運用のための国際規格IIIFに対応しています。 公開時には学外公開コンテンツのみの搭載ですが、今後、他機関・個人所蔵資料や学内公開コンテンツも、準備ができ次第随時搭載されます。 新しいデジタルアーカイブを公開しました(島根大学附属図書館,2018/1/30) https://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/2018013000038/ 新しいデジタルアーカイブ・システムを公開 ―新しい国際規格に対応して画像が一層見やすく― [PDF:3ページ] (島根大学) http://da.lib.shimane-u.ac.jp/content/files/statics/press_release_20180130.pdf 島根大学附属図書館
U-PARLの新規イベント「アジアンライブラリーカフェ」の第二弾が2017年10月20日に開催されました。おかげさまで、早くからたくさんの申し込みがあり、会場は満席となりました。 U-PARLでは漢籍・碑帖拓本資料の高精細画像をflickrで公開しております。未見だという方は、よろしければ以下のサイトをご覧下さい。 【DIGITAL LIBRARY】漢籍・碑帖拓本資料 http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/wp/japanese/kanseki-hijo flickr(フリッカー) https://www.flickr.com/photos/asianresearchlibrary/collections ASIAN LIBRARY CAFÉ: 002 古典籍 on flickr!〜漢籍・法帖を写真サイトでオープンしてみると〜 2017年10月20日(金)17:3
Webコンテンツを解き放つIIIF(トリプルアイエフ、International Image Interoperability Framework)の可能性。 デジタル画像は、公開している美術館や組織・機関のWebサイトに行って見るもの。サイトごとに掲載方法が違うから、見たいサイトの使い方をちゃんと知っているのが現代人のネットリテラシー。このような状況を私たちは当然のものとして受け入れて、使い方をいちいち覚えたり、あるいは、面倒だからあまりネットには近寄らないようにしてきたと思います。 しかし、よく考えてみると、ちょっと変な話です。デジタル画像はどこでも大体同じフォーマットですし、付与されている情報もそれぞれに特徴はあるにせよ、デジタルデータなのだから、もうちょっと簡単に使えてもいいような気がします。 近年、この状況をかなりの程度解決してしまう規格が欧米を中心に急速に広まりつつあります。は
「国立国会図書館資料デジタル化の手引」2017年版を公開 国立国会図書館(NDL)は2017年4月,「国立国会図書館資料デジタル化の手引」(以下「手引」という)の2017年版を公開した。 「手引」は,NDLの所蔵資料を画像としてデジタル化する際の仕様を共通化し,技術を共有することを目的に,2005年11月に初版を公開した(E413参照)。今回は,2011年版(2011年8月;E1215参照)以来の2回目の改訂である。資料デジタル化に関する技術動向及び国内外の規格に係る内容を更新するとともに,2011年の改訂以降のデジタル化作業においてNDLが蓄積してきた知見を追加し,情報を再整理した。 NDLでは,2009年度補正予算による大規模デジタル化(E1193参照)に代表される規模の大きなデジタル化の際に得られた知識と経験を踏まえて,実務に即して内容を見直し,「手引」の刊行・改訂を行ってきた。大量
先日、「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための課題解決についての提案」という文書が公開されました。 ・「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための課題解決についての提案」 http://www.momat.go.jp/am/wp-content/uploads/sites/3/2017/04/J2016_520.pdf ・極私的にhtml化したもの http://egamiday.sakura.ne.jp/wiki/「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための課題解決についての提案」 詳細は下記を参照。 ・『公開ワークショップ「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための提言」報告書』(I, II, III). JALプロジェクト2014「海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業」実行委員会, 2015.3-2017.3 http://ci.nii.ac.j
「Googleで検索したらヒットするようにする」、というのが、実際どこまで有効なんだろう、っていうのを、「外像データベース」というある事例をダシにしてちょっと考えてみた、っていう話です。 なにかしらのデータベースやデジタルアーカイブの在り方について、あるいはもっと手広く情報発信というものについて、「Google(サーチエンジン)で検索したら、それがヒットするようになっててほしい」っていうのは、よく言われますし、自分自身もよく言うというかGoogleが世に出る前からそうなっててほしい派っていうまあモノグサ太郎で、日本情報発信のあり方についての議論をしてるようなところ(http://egamiday3.seesaa.net/article/444864713.html)でも毎回のように繰り言ととして出るし、某先生が某サーチ作るときのユーザインタビューでも「もうそれは言われなくてもわかってるから
今、いくつか原稿を抱えていて、本当ならこれを書いている場合ではないのだが、しかし、この感触を忘れないうちに記しておきたい。 北米大学図書館の日本研究司書の人たちの危機感を実感した という話。 特に、ミシガン大学日本研究司書の横田カーター啓子さんやハーバード燕京図書館日本研究司書のマクヴェイ山田久仁子さんからよくおうかがいする話で、他の北米日本研究司書の方々からもちょこちょこおうかがいする話として 「中国韓国(多分台湾も)はネットで資料が手に入るけど日本は全然ネットで手に入らないからこのままだと利便性で圧倒的に負けていて若い人がそれを理由に離れていってしまいかねない」 という、割と、日本の将来にとって危機的な話がある。これは、江上敏哲さんが彼のご著書『本棚の中のニッポン 海外の日本図書館と日本研究』をはじめとしてあちこちでしておられる話でもある。そこら辺の事情を知る人なら誰でも感じる危機感で
去る10月18日、東京大学図書館で行われたイベント「東大新図書館トークイベント10「東大新図書館計画と次世代デジタルアーカイブ」」に行ってきました。 これは第13回東京大学ホームカミング・デイの一環として開催されたイベントなのですが、一般の人でも聞けるとのことで、「東大版ヨーロピアナをいかにつくるのか?」という副題にも興味があったので行ってきました。 Ustreamで公開もされていたということで、本当はもう少し早めに、一度しっかり映像を見直してからエントリを書きたかったのですが、公開期間の2週間をもう過ぎてしまったようで、今見に行っても映像を見ることが出来ませんでした。残念ですが、まあ既に公式のまとめ記事も上がっているようですので、ここでは記憶と、私個人の雑感を中心に書いてみることとします。 「情報の蓄積を発想力に変えられるか」 まずは、国立情報学研究所の高野明彦先生のセッションから。「文
先日、国立国会図書館サーチ(以下、NDLサーチ)が提供するOAI-PMH(ハーベスト用API)を利用して国立国会図書館デジタルコレクション(以下、国デコ)のメタデータ(書誌情報)を取得してみた。 ごく一部の方([twitter:@uakira2]さんや[twitter:@yuta1984]さん)の参考になることもあるかもしれないので、メモ。 問:近デジ図書資料の内訳(PD/非PD)は? 今年4月、インプレスR&D×Amazonの『NDL所蔵古書POD』に関するプレスリリースに、「現在、近代デジタルライブラリーには、約35万点のパブリックドメイン古書が登録されています」との記述があった。 しかし、近デジで公開されている約35万点の図書には、著作権保護期間満了のほかに、著作権者の許諾や文化庁長官の裁定を受けたものも含まれるため、「約35万点のパブリックドメイン」は正しくない。 では、約35万点
4月21日に、国立国会図書館のデジタル化資料を活用した「NDL所蔵古書POD」が、インプレスR&Dから発表されました。実はこのニュースを受けて、変電社の持田泰さんとFacebook上で議論になりました。持田さんが、このインプレスR&DのNDL所蔵古書PODのように「変電社文庫」を作ってみたいが、国立国会図書館とどうやって話を付ければいいのだろう? という投稿をしており、そこへ私が「パブリック・ドメインなら許諾不要では?」とコメントしたのが議論の発端でした。 実は当時、国立国会図書館のデジタル化資料を利用するには、パブリック・ドメインの作品でも転載依頼フォームからの申し込みが必要でした。私は「それってパブリック・ドメインの意味がない」という意見、持田さんは「でもそういうルールになっているのだから、煩雑であろうとちゃんと申し込みは必要だ」「外部からの妙な抗議で、せっかく公開したデータがまた非公
過日、弊社の店頭にお客様がお見えになり、お爺さまの本の買い取りを依頼されました。みると明治期の本で内容も面白そう。状態も明治期の本としては装丁が多少傷んでいる程度で、印刷や紙の状態も100年経ったものでは仕方がないと言うものでした。しかし、その時国立国会図書館の近代デジタル・ライブラリーの事が頭をよぎり、お客様にそのサービスについて説明し、安く買うことはお客様に失礼であることも説明しました。 翌日、そのお客様より電話があり、下記の2冊とも近代デジタル・ライブラリーで全ページ閲覧出来ることを知らされました。買わなくて良かったと思うと同時に、今まで大切に保存していた書物を適正な価格で売ることが出来なくなっている現状を痛切に感じました。同時に我々もより高く買い入れて売る機会を失っている状態に憤りを感じました。 「学海探求之指針」 明治21年3月刊行 海軍水路部編 12,519,4p 6図付 発行
西洋古典籍デジタルアーカイブを正式公開しました。平成25年3月31日現在487件のデジタルデータを公開しています。 詳細は西洋古典籍デジタルアーカイブのページをご覧ください。 全てPDFによる公開です。 データ容量が200MB程度になるものもありますが、原本の一体性を保つために敢えてファイルを分割していません。お使いのパソコンのスペックにより閲覧に難のある場合はデータをダウンロードの上でご利用ください。アイコン上で右クリックの上、メニューから「対象をファイルに保存」(IE)、「名前を付けてリンク先を保存」(Firefox)など選択することでファイルをダウンロードできます。 画像の撮影は、文字が視認できるよう十分な注意を払っていますが、原本保護のために、一部、文字の写りが悪いものや文字が欠けてしまったものがあります。 撮影後にデジタル加工により文字の視認性を高めたものもあります。この場合は原
東京大学経済学図書館はこのほど、同館に所蔵する近世西洋の社会科学関連の貴重書を電子化した「西洋古典籍デジタルアーカイブ」を公開した。「国富論」「資本論」の初版本など約400点を、PDFで閲覧できる。 公開したのは、アダム・スミスの蔵書を収めた「アダム・スミス文庫」214点と、「国富論」(アダム・スミス)初版本、「資本論」(カール・マルクス)初版本などを含む古典籍193点。学内限定で「メンガー文庫」(80点)も公開している。 それぞれ、東京大学OPACから書誌名で検索し、検索結果詳細画面の「登録番号」の横に表示された紙のアイコンをクリックすると、カラーのPDFをダウンロードできる。 同館が所蔵する社会科学関連図書のうち、貴重図書に指定した1800年以前に刊行されたものや、1900年以前の手稿本について、原本の利用による負荷の軽減と利用の便宜をはかるため、デジタル化を進めてきたという。今後もよ
「デジタル化は文字拡大や音声読み上げなど、障害者の読書機会を広げる。実績を積み重ね、一歩一歩進みたい」と話す大滝館長 国立国会図書館で今年から来年にかけ、電子図書館化の動きが相次ぐ。大滝則忠館長に狙いや課題について聞いた。 蔵書を電子書籍化し、民間の電子書店を通して無料配信する実験が今月開始。7月には、出版物の納入を義務づける「納本制度」の電子版として、無償で閲覧制限がないものに限定した「オンライン資料の制度収集」も始まる。同館が電子化した資料を全国の公立図書館などに送信し、各館内で閲覧できるサービスも来年1月に始まる予定だ。 昨年4月に就任した大滝館長は電子化の狙いについて、「デジタル時代で利用者の要求が変わった」ことが背景にあると話す。紙の本しかない時代は、利用者が探す本の著者などの情報と所蔵先が分かれば、ある程度満足してもらえた。だが、ネット検索が普及した現在、探す情報が書き込まれた
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