高レベルの放射性廃棄物を地下深くに埋めて処分する技術を研究している北海道幌延町にある幌延深地層研究センターで、廃棄物に見立てたヒーターを鋼鉄製の容器に入れ、熱や地下水で容器が損傷しないかどうかなど安全性を確認する国内で初めての実験が15日から始まりました。 日本原子力研究開発機構、幌延深地層研究センターでは使用済みの核燃料から出る高レベルの放射性廃棄物を地下深くで安全に処分する技術を研究しています。 去年6月に地下350メートルのトンネルが完成し、15日からヒーターを廃棄物に見立てて安全性を確認する国内で初めての実験が始まりました。 実験では、およそ95度の温度に設定したヒーターを高さ1メートル70センチ、幅80センチ、厚さ5センチの「オーバーパック」と呼ばれる鋼鉄製の容器に入れたうえで特殊な粘土で覆い、今後5年程度、周辺の環境の変化を計測しながら容器が熱や地下水で損傷しないかどうかなどを