原発20km圏内に住む人たちの一時帰宅が始まった。先陣を切ったのが我が川内村の住民たちだった。ぼくが住み続けているのは原発25km地点で、立ち入り禁止にはなっていない。でも20kmラインをはさんで、すぐ向こうにも家はあるのに、その境目がどうやって引かれているのかはよくわからない。わからないことだらけで、なにが疑問なのかもわからなくなっている。 とりあえず、久しくお会いしていない先生が一時帰宅に参加しているのを知って、お迎えにいってきた。一時帰宅の前線基地となった体育館には、村史上はじめてではないかと思われる取材陣が押し寄せていた。中継車がこんなに並ぶなんて、盆踊りだって満月祭だって、かわうちトライアルだってなかったことだ。ぜひ、平和なイベントの時にも、取材に来ていただきたいものでありますが。 トライアル仲間の井出さんちは、実家が20km圏内にある。今日はお母さんとおじさんが家に帰る。もう