はじめに現代において、「マンガ家になろう」という人は多いと思う。それと同時に、「マンガを論じたい」という人も多いと思う。批評的な眼差しを持ったり、系譜や体系を読み解きたいという人は少なくないはずだ。それによって、マンガをもっと楽しみたいという人もいるはずである。 この41タイトルは、「これらを読めば、マンガを読むこと自体がもっと面白くなる」ということを基準に選んだ。どう面白くなるかというと、体系を理解できるので、マンガがどのように発展し、受け継がれてきたのかを理解できるようなるのだ。 それが理解できるようになると、マンガの本質が見えてくる。マンガにはさまざまな魅力があるが、それは長い時間をかけて、何人ものマンガ家たちによって開発されてきたのだということが分かる。その奥深い魅力を知ることができれば、新たな作品を読んだときにもそうしたものに気づくことができ、面白さも増すというわけである。 ぼく