ITの職場においても人材育成という永遠の課題に悩む上司やリーダーは多い。新連載ではプロジェクトに参画したメンバーを鍛えるという状況設定で、いかに部下を育てるかのノウハウをコミュニケーション術の観点でお伝えする。 ITベンダー、カセイシステムの土屋洋介は最近、目が回るほど忙しくなってきている。土屋はもともと顧客であるスイセー社のシステム開発チームのリーダーだったが、人手不足の折、3カ月前からシステム運用管理チームのリーダーにもアサインされている。運用管理チームは土屋をリーダーとして、部下の不知火桂介とパートナー会社の技術者の3人で現場を回している。最近は開発チームの仕事も忙しくなり、不知火に現場を任せる機会も多くなってきた。 土屋が不知火と同じ案件で一緒に仕事をするのは、4年前のシステム開発プロジェクト以来だ。不知火には、半年後に控えている運用管理業務の大幅改良を、リーダーとして率いてほしい
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