米Yahoo!が米Microsoftによる買収提案を不当に拒否したとして,Yahoo!の株主が同社を訴えていた訴訟に関して,デラウェア衡平法裁判所は米国時間2008年6月2日,Yahoo!に対して情報の開示を命じる判決を下した。Yahoo!は,原告から提出された訴状などの裁判資料を非公開にしておくことを望んでいた。 電子メールをはじめとする証拠資料が公開されたことで,買収提案に対してYahoo!幹部がどのように対応したかなどが明るみに出た。米メディア(New York Times)によると,Microsoftは提示した買収金額のほかに,買収後もYahoo!の社員が働き続けるためのインセンティブとして,合計15億ドル相当のボーナスを支給する計画を立てていた。 一方Yahoo!は,Microsoftへの対抗策として,買収が現実のものとなった場合,退職する社員には総額21億ドル以上の退職金を支払
![Yahoo!の株主訴訟で情報公開命じる判決,証拠資料で買収対策が明らかに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)