前回は、4.14カーネルでcgroup v2に導入されたスレッドモードの概要を説明しました。今回は、実際にスレッド化サブツリーを作成して操作を行ってみましょう。 今回の実行例は、デフォルトではcgroupをマウントしないPlamo Linux 7.2環境で試しています。systemdを採用したディストリビューションの場合、カーネルの起動パラメータにcgroup_no_v1=allと指定して、すべてのコントローラがcgroup v2から使えるようにするとcgroup v2の機能が試しやすいでしょう。 そして、今回の実行例はいずれもrootユーザで実行しています。 それでは早速、cgroup v2のツリー中でどのようにスレッド化サブツリーを作り、操作していくのかを見ていきましょう。 スレッド化サブツリーを作るには2つの方法があります。 cgroup.typeファイルへの書き込みによるスレッド化