18人の自閉スペクトラム症を改善した実験 この抑制性ニューロンを活性化する物質である5−アミノ吉草酸(5-aminovaleric acid :5AV)とタウリンが大腸と血中で減少していました。5AVは、腸内マイクロバイオータがアミノ酸のL−リシンを代謝することで産生されます。一方タウリンは、イカやタコ、貝類、甲殻類及び魚類(心臓・脾臓・血合肉)に多く含まれているため、これらの食品を食べることで腸内での濃度が増加します。また、タウリンは、胆のうから分泌されるタウロコール酸などの胆汁酸が腸内マイクロバイオータによって分解されることでも産生されます。 そこで、5AVまたはタウリンを自閉スペクトラム症児の糞便を移植された親のマウスに与え、その親から生まれてきた赤ちゃんマウスにも餌に5AVまたはタウリンを混ぜて与えました。その結果、自閉スペクトラム症児の糞便を移植された親マウスもその親から生まれた