仏パリで、警官への相次ぐ暴力に抗議するデモに参加する警官ら(2016年10月20日撮影)。(c)AFP/BERTRAND GUAY 〔AFPBB News〕 フランスでは10月中旬からパリを中心に、連日、「正当防衛の規定改正」「警官襲撃に対する罰則強化」などを政府に訴える警官たちの抗議デモが続いている。フランソワ・オランド大統領が10月26日にエリゼ宮(仏大統領府)で警察の労組代表者と会談して事態収拾を図ったが、怒りは収まりそうもない。 パトカー襲撃事件がきっかけに 事の発端は、10月8日にパリ郊外エソーヌ県ヴィリイ・シャティヨンで2台のパトカーが十数人の暴徒に襲撃され、警官4人が重傷を負った事件である。ヴィリイ・シャティヨンは治安の悪い地域だ。パトカーは、付近に設置された交通違反対策の監視カメラが破壊されないようにパトロールをしている途中だった。 4人の警官のうちの2人は火炎ビンによって