2009年2月1日に、ファイルメーカー株式会社の代表取締役社長に粟倉豊氏が就任して、最初の四半期を経過した。社長就任リリースに、自らがかつてファイルメーカーのユーザーであったことを記していた通り、ユーザーとしての経験が、今後のファイルメーカーの経営にも生かされることになりそうだ。ファイルメーカーの日本における展開は今後どうなるのか。粟倉社長にファイルメーカーの今後のかじ取りについて聞いた。 ―かつてファイルメーカーのユーザーだったそうですね。 粟倉氏 最初の会社(浜松ホトニクス)で営業を担当していたときに、社内IT化の推進にあわせて営業の売り上げデータをCRMにインプリメンテーションするという動きがありました。現場の責任者として、これに関して要件定義の取りまとめを担当したのですが、そのときに出会ったのがファイルメーカーでした。90年代半ばのことですね。社内には、WindowsとMacが混在