次期米大統領のドナルド・トランプ氏は、TPPからの撤退を公言しているが、ついに同氏のアドバイザーが、「TPPは死んでいる」とメディアに語った。TPP参加国の反応はさまざまで、各国とも生き残り策を模索中だ。TPPが消滅すれば中国主導の協定が発効すると危惧する声もあるが、そちらもうまくいかないという意見もある。 ◆TPPの死で、中国の影響力拡大か? ロイターによれば、12日に匿名を条件に取材に応じたトランプ氏の政策顧問が、「TPPは死んでいる」ときっぱりと述べ、トランプ政権は多国間貿易協定を結ぶつもりはなく、今後は二国間貿易協定が驚くほどのスピードで締結されるだろうと語った。また、アメリカの製造業を「空洞化させた」長年に渡る中国の貿易慣行をひっくり返すため、中国を為替操作国に認定し、中国製品に高関税をかけることも辞さない、と強硬な姿勢を示したという。 ブルームバーグに寄稿した、米超党派組織、外