18日は、博物館の国際的な組織が定めた「国際博物館の日」です。博物館が抱えている保存や収集をめぐる課題についてNHKが全国の200を超える施設を対象にアンケート調査を行ったところ、回答を寄せた施設の3分の2が、収蔵品の修復や劣化防止について「必要な数が把握できていない」や「作業の予定が立っていないものがある」と答え、予算や人手が足りず役割を十分に果たせていない実態が浮き彫りになりました。 このうち博物館の基礎となる保存や収集の実態を探ろうと、NHKは先月、全国の「登録博物館」と「博物館相当施設」のうち国立と都道府県立、そして政令指定都市が設けた博物館や美術館など合わせて245の施設を対象にアンケート調査を行い、76%に当たる186施設から回答を得ました。 調査では、収蔵品の保存に関連して修復や劣化防止の作業が必要だと判断している点数を尋ねたところ、59施設が「把握できていない」と回答しまし