中部大学 応用生物学部 応用生物化学科の大西素子教授を中心とする研究チームは、ぶどう糖をはじめとする糖化製品メーカーのサンエイ糖化と共同で、糖と酸の両方の性質を持つ難消化性オリゴ糖「マルトビオン酸」に、骨中のコラーゲン成分の流出を抑え、骨成分の維持に役立つことをヒト臨床試験で明らかにしたと発表した。 また、併せてマルトビオン酸は難消化性オリゴ糖であることから、同臨床試験において便通改善効果や胃腸の調子を整える機能も有することが確認され、「骨の成分の維持に役立つ」「お通じを改善する」などの機能性表示食品の関与成分としてマルトビオン酸が消費者庁に受理されたことも併せて発表した。 日本における骨粗しょう症患者は、1,300万人と推計され、骨粗しょう症の予防には、成長期における最大骨量の確保と、骨量がピークを迎える20代以降の維持が重要であり、必須栄養素であるカルシウムの適切な摂取が重要だとされて