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ブックマーク / yushimiura.blogspot.com (7)

  • 最近の電力関係の話題から

    最近,私の考えをブログ記事にまとめるだけの 余裕が無いので,下記のとおり少しずつ書いておきます. 個別の話は,またあらためて書きたいと思います. 【復興住宅への太陽光発電】 復興住宅に優先的に設置するというニュースがあった. 太陽光発電が,集中的に大量に設置されると, まずは配電線の電圧上昇を招くという問題が引き起こされる. (もちろん,その後はもっと他の問題も大きくなるが) 解決策が示されていないと思うのだが(学会でも 研究発表がされている段階),一体どうするつもりなのだろう. 電力会社はそれを受け入れたのだろうか. 太陽光発電に投入するお金があったら, もっと別の復興目的に使ったら良いと思うのだけれど... 【再生可能エネルギー全量買取り】 新エネ法が当に可決されたら,メガソーラでもうけようと人と, 電機メーカ,施工業者などは,喜ぶだろう. 太陽光発電設備を導入できない人たちは 黙っ

    smicho
    smicho 2011/06/23
  • 1000万戸の太陽光発電導入計画に,ブルーになる

    1000万戸の太陽光発電を導入するとの 菅首相の声明や最近の再生可能エネルギーを 原子力の代替にしようという話題の盛り上がりを見ていて, かなりブルーになっている. 太陽光発電の1000万戸の導入を考えてみる. これはぜひとも補助金なし,固定買取り制度無しで 実現していただきたいと心から思う. そうでなければ,日の電気料金がはねあがるか, 税金として徴収されるか,どちらかになるからである. 電気料金が上がれば,経済界は大打撃を受けることは 明白なのに,どうしてそれを声を大にして マスコミはいわないのだろうか? 日からメーカは逃げていくことになり, (ただでさえ,法人税は高く,電気代ももともと高いのに) 雇用状況は悪化し,経済はますます不況になるだろう. 電気料金があがったところで,政府は 悪者になるのは電力会社だから,関係ないと思っているのだろう. (現在もそういうところが多々あるし)

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    smicho 2011/06/04
  • 電力需給バランスが崩れるとなぜ周波数が変化するのか

    ブログのコメントに, (電力)供給過多になるとなぜ、発電機の回転数が上がるのか というご質問をいただいたので, それについての回答を少し. (すみません,コメントいただいていたのに 気づくのが遅れました) 発電機の回転数は,個々の発電ユニットで見れば, 発電機に入力される機械的入力と, 発電機から系統側に出力される電気的出力の バランスによって決まります. ここでいう「発電ユニット」とは, 電気機械である「発電機」と動力を発生する「原動機」とが 組み合わされたものを指すものとします. たとえば,火力発電ユニットであれば, タービンが原動機,同期発電機が発電機となり, 水力発電ユニットであれば,水車が原動機となります. 個々の発電機の回転数は,このタービンや水車から 発電機に伝えられる軸入力の大きさ(機械的入力)と 系統側に送られる電力(電気的出力)のバランスによって決まります. すなわち

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    smicho 2011/05/26
  • 原発1基分をまかなう太陽光発電システムは

    Q.原発1基分の発電電力量をまかなうためには, 太陽光発電はどれくらい必要か. 少し試算してみたいと思います. <試算> ※原子力発電所の設備利用率を考慮して計算し直しました(3/31) JULYさん,どうも有難うございました. 原子力発電所一基分相当の100万kWを 太陽光発電でまかなうとします. 一般家屋の屋根に設置するパネルで 供給すると仮定します. 1件あたり4kWの太陽光発電を設置するとすると, 必要な屋根の面積は,およそ28m^2程度. (太陽光パネルのメーカS社の仕様より計算. 出力163Wのパネルの面積は1.15 m^2. 100万kWでは,およそ700万m^2(=700ha)必要. 東京ドーム150個分. 後述の通り,466.9万kWでは,700個分に相当) コストはだいたい1kWあたり50万円とすると, 一軒あたり200万円かかることに なります. さて,100万kW分

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    smicho 2011/03/31
  • なぜ日本では風力が普及しないのか

    さて,次の問題は,以下の通り. Q. 再生可能エネルギーで,すべての電力をまかなえないのか. 原子力がこのような状況になると, エコという単語に期待している人は, 当然こうした疑問を持つと思う. 実は,昨年アメリカで開催されたパワーエレクトロニクスの 専門家による国際会議ECCE2010において,夜に開かれた ラップセッションにおいてのテーマのひとつがこれだった. 最初に答えをいうと,それは非常に困難である, という結論だった. それがたとえ,風力による電力の供給が比較的安定である ヨーロッパにおいてでもである. 風力発電の適地が少ない日では,言わずもがな,である. ということで,今日の問題は以下のように 範囲を狭めて考えることにする. Q. 日ではなぜ風力が普及しないのか ヨーロッパでは,偏西風のおかげで, 比較的安定な風力による電力が, 昼夜を問わず得ることができる. それでも電力

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    smicho 2011/03/31
  • 50Hzと60Hzを統一できないのか

    今日は,以下の話題. Q. 東日の電力系統の周波数50Hzと 西日の60Hzを統一できないのか これも当然,現在の状況を見れば 出てくる話題だと思うけれど, 私がこの話題を見つけたサイトでは, 大変感情的な記事になっていて, (電力会社を感情的に批判している) 少し悲しくなった. 私の考えでは,周波数の統一は 大変に難しい,と思う. その理由は,言ってしまえばコストなわけだけれど, コストがかかる原因は,技術的な問題である. 以下に,私が今思いつく技術的な問題をまとめる. 1) 発電ユニット(発電機+原動機)が 周波数の変化に対応できないから 電力系統の周波数は,実は系統に接続されている 発電機(同期発電機)の回転数によって決まっている. 発電機は,タービンや水車などの原動機によって 回転させられている訳だけれど,その回転数は 系統の周波数50Hzまたは60Hzに同期するように (電気

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    smicho 2011/03/31
  • 周波数変換器を増設しないのか

    火曜日(3/22),燃えるように忙しかった. やはり連休明けは仕事が多くなる. なんとかヘロヘロになりながらも乗り越える. 昨日水曜日,核融合科学研究所に出張. ミッションを果たし帰ってくる. 昨晩は,ぐっすりと眠ることができた. これから少しは自分の時間がとれるだろうか... さて,相変わらず原発の事態を 祈るような気持ちで見ている. 昨日の出張の際も話題が出たのだが, 東京電力の電力不足を機に, これからの電力システムのあり方が 今後検討されていくだろう,ということ. 昨日にかかわらず,ネット上でも いくつか話が出てきているので, このブログにおいても,わかる範囲で 書いてみたいと思う. Q. 60Hz圏内の電力を50Hz圏内に融通できる 周波数変換装置を増設することは考えられないか. 先に説明したとおり,60Hz圏内の電力を 50Hz圏内にはそのまま送ることはできない. 周波数を50

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    smicho 2011/03/31
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