印籠を見せた途端、悪代官も無法者も平伏する。そういう印籠をシステム開発などのプロジェクトに関わる人は持つ必要がある。 途中で理不尽な要求を出してくる悪代官のような役員。賛成と言っておきながら全く協力しない無法者のような現場の部長。印籠があれば、彼らに要求を撤回させ、協力させることができる。 ここまで書いたものの、2017年にITproを読んでいる方々は上述の光景を理解できるのだろうかと少し気になった。だが、「プロジェクトマネジャーの身を護る印籠」という表現をした人がいるので踏襲する。 チャーターが印籠になる 印籠とは「チャーター」を指す。印籠に例えたのは、神庭PM研究所の神庭弘年所長である。チャーターとは、何らかの活動あるいは組織の狙い、活動範囲、参加者の役割と責任などを記載した文書を指す。プロジェクトチャーター、チームチャーターなどがある。 印籠になるのは「承認されたチャーター」である。
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