京都フュージョニアリング株式会社は、京都大学発の核融合スタートアップ。核融合エネルギーの実用化に向けて、発電と燃料サイクルのための排気系とブランケットを始めとする主要コンポーネントの研究開発に取り組んでいる。同社の特徴は、発電だけでなく、その先にカーボンの固定化による脱炭素を目指していることだ。Co-Founder/CEOの長尾 昂氏とCo-Founder/Chief Fusioneerの小西 哲之氏(京都大学エネルギー理工学研究所教授)に、同社の技術と脱炭素の仕組みについて話を伺った。 20年後には核融合エネルギーが身近なものになる 水素の同位体をもちいた原子核同士の反応を利用し、融合時に取り出されるエネルギーを利用したのが核融合炉だ。普遍的に存在する資源を利用できるほか、廃棄物処理問題や原子力発電のようなリスクも少ないため、次世代のクリーンエネルギーとして、その実現が期待され続けている
![狙いは核融合炉実現の先 脱炭素利用を目指す京都フュージョニアリング](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e2fb3cdbb9634b8243cfdd9c5f79d46d1a17531/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2021%2F04%2F19%2F3189783%2Fl%2F3b8b87fce0043871.jpg)