宮城県警は30日、道路交通法違反(座席ベルト装着義務)には罰則規定がないのに、シートベルトをせずに車を運転していた山形市の30歳代会社員女性を誤って現行犯逮捕していたと発表した。 女性は約2時間40分、身柄を拘束された。 発表によると、誤って女性を逮捕したのは機動警ら隊の48歳の男性巡査部長と、24歳の男性巡査長。2人は29日午前10時頃、仙台市宮城野区福室の県道で、シートベルトを着用していない女性を見つけ、停止を求めた。女性は車を止め、事実確認に応じていたが、その後、車を発進させたため、2人はパトカーで追跡。約500メートル先で現行犯逮捕したという。 女性の身柄は仙台東署に移されたが、同署交通課長から指摘され、2人は誤りに気づいた。女性は1点の違反点数が引かれる白切符(交通違反切符)の交付を受け、釈放された。 沼田光二・地域部参事官は「あってはならないことで再発防止を徹底したい」と話した