国境なき医師団(MSF)は現在、ソマリア南部マレレとその周辺で起きているコレラとはしかの流行と闘っている。マレレとその周辺の村々(ジリブ、ケイトイ、オスマン・モト)は、国内の他の地域から紛争と干ばつを逃れてきた約5000人の避難民を受け入れている。しかし、ソマリア国内のすべての活動地と同様、MSFはここでも活動の方法や自由に制約を受けており、感染症の流行との闘いにも苦戦している。 続きを読む 衰弱した避難民の間で感染症がまん延 今年前半からの人道的危機のため、10万人単位のソマリア人が国内を移動し、国境を越えて逃げている。内戦、暴力、開発の欠如、援助の欠如、そして現在の干ばつが、人びとを極度に弱らせ、栄養失調と日和見感染症がまん延している。コレラとはしかは、清潔な飲料水が足りず、衛生的でない環境や、衰弱して栄養失調に陥り、免疫機能が低下した人びとが集まる場所では典型的な日和見感染症である