例えば日本でも放送機器を扱ういわゆる業界紙はいくつかあるが、それらの社員記者は「放送のプロ」ではない。最初から出版希望で入社してきた「出版のプロ」なのであり、今たまたま放送機器系ニュースの担当をしているに過ぎない。 だから各メーカーが一生懸命説明しても、元々映像的な下地がない、テレビカメラなど一度も担いだことがない人に対して、「以前より20%軽量になりました、どうですかすごいでしょ」と言っても、それが体感でどれぐらいのことなのか、それによってどんな可能性があるかは分からない。そして結局載る記事はプレスリリース文の焼き直しであり、メーカーの接待次第でその記事の面積が変わるわけなのである。 しょせんはそんなことだったら、発売・発表系のニュースは「Robo-reporter」で十分ではないかという話も、まんざらあり得ない話ではない。 重要視される「体験」 プレスリリースからは絶対に得られないもの