新しいデータ生成が生み出すサービス・イノベーション 委員 矢田 勝俊(関西大学教授 データマイニング応用研究センター所長) 企業は、顧客のニーズや購買行動を分析することによって、新しい商品やサービスを創り出してきている。その際、企業のマーケティング担当者は様々なデータを用いる。現代のビジネスでは、勘や経験のみに頼るのではなく、データ(事実)に基づいて仮説・検証を繰り返し、科学的・論理的にアプローチすることによって、新しいビジネス(商品、サービス)のリスクをヘッジしていく。データは新しい商品やサービス作りにとって、重要な構成要素となっている。 近年、新しいデータの創出によって様々なサービス・イノベーションが引き起こされている。例えばグーグルは、インターネットの普及に伴い生成される膨大なウェブ・ログ・データから、検索やキーワード広告など様々な技術やサービスを生み出し、巨大な産業を育て上げた。新
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