スタートアップ、そして起業家という言葉。ついつい威勢がいい若者の姿を想像してしまいがちだが、もちろん、いいオトナだってしっかり結果を出している。 アスキー主催のイベントで、飲食店の予約台帳アプリ「トレタ」を提供するトレタ代表の中村仁氏が、自身の起業の経緯やトレタ開発の裏側について講演。かなり初期のアイデアを元にしたスケッチや、ラフなど貴重な資料が初めて公開された。 中村氏は大学卒業後にパナソニック入社。そして広告代理店に転職した後、2000年から飲食店を経営してきた。六本木にある「豚組」などが有名だ。「食文化を豊かにできるような仕事をしたい」とずっと考えており、それが高じてIT分野の技術を使ってより食文化に貢献できるよう、インターネットサービスを提供する会社を興すに至ったという。そして2013年7月にトレタを設立した。 実際、中村氏も年齢に関しては「けっこうコンプレックスだった」と明かす。