『「言葉」が暴走する時代の処世術』(集英社新書)という、京都大学総長の山極寿一さんと爆笑問題の太田光さんの対談本のなかで、太田さんが、アメリカの小説家、カート・ヴォネガットの言葉を紹介されていたのです。 太田光:これは、(カート・)ヴォネガットが言ってたことなんだけど、「愛する」とか、あまり考えるなって。無理に愛さなくていいから、ただ親切にだけはしろよと。 愛とか考え出すと、義務感が出てきて苦しくなる。愛なんか求めなくていいから、ただせめて人にはちょっとくらい親切にしろよと。 人にはそれぐらいの距離感で接していればいいんじゃないかな。人間の一生なんて、地球の長い歴史で見たらほんの一瞬のこと。ヴォネガットのメッセージが心に響くのは、人間ってその程度のものなんだと感じられるから。なんだかとても楽になるね。 僕はこれを2019年の終わりに読んで、少し心が軽くなったような気がしたのです。 医者とい
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