教師の実力が、急速に落ちていると感じる。危機的ですらある。 もちろん、努力し、勉強している教師は、どの学校にもいる。しかし、それは少数だ。 第1に、教師が教育雑誌、教育書などの本を、ほとんど読まなくなった。かつては一人の教師が「教科」「障害」「心理」など、3冊ぐらいの教育雑誌をとっていた。今や「教育雑誌」を読んでいる人は学校に1人か2人だという。教育書も読んでいない。新聞をとっていない人も多い。教員室で話題になる「教育」のことは、テレビ番組だという。 第2に、「できない子」を責任をもって教えるという考えがない。立派な先生は「漢字テストクラス30人全員100点」とか「算数テスト平均95点」という結果を出すが、そういう先生はいじめられている。 第3に、立派な先生のじゃまをする。「学年で足並みをそろえましょう」ということで「工夫する教師」「努力する教師」の足をひっぱる。「足並みをそろえる」とは、