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ブックマーク / aruhenshu.exblog.jp (9)

  • 書評とは、「読み手のストリップ」である。 | ある編集者の気になるノート

    先のエントリ(『書評王の島』vol.2の、匿名編集者座談会「書評メッタ斬り!」に参加しました。)でも紹介した冊子、『書評王の島』に、豊崎由美(正確な表記はリンク先参照)さんによる、作家朝倉かすみさんのインタビューがある。 その中でドキッとしたやりとりがこれ。豊崎  アマゾンのレビューはどうですか? 朝倉  出ていれば読みますね。 豊崎  決して好意的なのばかりでもなかったりしますよね。 朝倉  ええ。それはネットのレビュー全体がそうですけれども。書いている人はどこまで意識しているんだろうと思いますね。自分の「読み」や表現のレベルをだれでも読める場所にさらしているわけでしょう。 豊崎  よくあんな怖いことを原稿料ももらわずにできるなと、私も思います。雑誌のライターをやっていて救われているのは、1カ月もあったらこの世から消えちゃうからですよ。ブログでレビューを書いている人たちは、自分の文章がず

    書評とは、「読み手のストリップ」である。 | ある編集者の気になるノート
  • ある編集者の気になるノート : 立川談志が弟子に教えた、醜い嫉妬の解消法。

    このは、頂き物ではなく、ちゃんと自腹で買いました。 『赤めだか』 読む前から評判が高く、売れているようなので、つい敬遠してしまったのですが(編集者にありがち)、いや、もっと前に読めばよかった。 近頃読んだの中でも、一番のオススメです。 今日はその中でも、僕にとって一番「しみた」部分をご紹介。 *あとから入門した弟弟子の志らくを、師匠の談志が何かにつけてほめ、著者(談春)が腐っていたときの話 翌日、談春(ボク)は談志(イエモト)と書斎で二人きりになった。突然談志(イエモト)が、 「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」 と云った。 「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかな

    ある編集者の気になるノート : 立川談志が弟子に教えた、醜い嫉妬の解消法。
  • このケータイ小説は、しっかりと太陽の方を向いている。 | ある編集者の気になるノート

    先日、生まれて初めて、ケータイ小説を読んだ。 できることなら、この手のとは一生無縁でいたかったが、知人を通じて発行元から献されてしまった以上、しかたがない。 俺はお前を一生愛す [上]/俺はお前を一生愛す [下] 上下巻あわせて500ページ近くもあるこのを、休みも使って読ませてもらった。 このは、ケータイ小説としては、比較的「読める」ほうだとは思う。 意外と言っては失礼だが、文章には編集者や校閲者がしっかり手を入れた跡がうかがえる。 また、サクラとかアサガオとか名づけられた各章は、それぞれの「花言葉」と関連した内容になっており、コワザが効いた構成だ(ちなみに作者の名前も「花穂」という)。 けれど、それはあくまで「ケータイ小説として」の話である。 僕は数多く小説を読むほうではないけれど、それでも、これまでに読んできた小説と比べて、この作品は内容としても表現としてもあまりに幼い。 「ケ

    このケータイ小説は、しっかりと太陽の方を向いている。 | ある編集者の気になるノート
    solailo
    solailo 2008/03/25
    『いかにも爺さんらしい台詞かもしれんが、本当にいいものはね、やはり太陽の方を向いているんだと思うよ。』北村薫の「朝霧」より
  • 推理小説を書くのに、こんなに「ルール」があるって知ってた? | ある編集者の気になるノート

    あわせて30、スクロールが大変でしょうが、ご容赦を。 ノックスの十戒 1. 犯人は小説の初めから登場している人物でなくてはならない。又、読者が疑うことの出来ないような人物が犯人であってはならない。(例、物語の記述者が犯人) 2. 探偵方法に超自然力を用いてはならない。(例、神託、読心術など) 3. 秘密の通路や秘密室を用いてはいけない。 4. 科学上未確定の毒物や、非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。 5. 中国人を登場せしめてはいけない。(当時の欧米における人種感の反映) 6. 偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。 7. 探偵自身が犯人であってはならない。 8. 読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。 9. ワトソン役は彼自身の判断を全部読者に知らせるべきである。又、ワトソン役は一般読者よりごく僅か智力のにぶい人物がよろしい。 10.

    推理小説を書くのに、こんなに「ルール」があるって知ってた? | ある編集者の気になるノート
    solailo
    solailo 2007/10/25
    ゲームだと、どうなるかな?
  • ある編集者の気になるノート

    家族とは、そこにあるだけでは、家族として「機能する」とは限らない。 そのことに気づかされたのは、数年前、母が倒れたときだった。 その日、僕が勤めていた小さな編プロに、勤務先で母が倒れたという連絡があった。 母が入院した病院を訪ねると、脳梗塞だと伝えられた。 最悪、マヒや言語に障害が残ると言われ、母一人、子一人で育った僕は、途方に暮れた。 しかし、正確に言うと、母にとって「家族」は僕だけではなかった。 母の弟、僕にとっての叔父も、病院に駆けつけていた。 叔父に会うのは、久しぶりだった。 幼いころ、僕は、母が働いている関係で、 叔父と祖母が住む家に預けられ、一日の大半を過ごしていた。 祖母は僕をかわいがってくれたが、叔父はそうではなかった。 今で言うと、ニートのような暮らしをしていた叔父は、 虫の居所が悪いと、僕をすぐ怒った。手が出たこともある。 叔父にとって、僕は虫が好かない存在だったように

    ある編集者の気になるノート
    solailo
    solailo 2007/10/25
  • 締め切りを守るのがプロなのか? 破っても質にこだわるがプロなのか? | ある編集者の気になるノート

    第52回(2007年5月22日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀鈴木は、出版業界では有名な「締め切り破り」、それも常習犯だ。仕上がりに納得しない限り、どんなに催促されても、鈴木は頑として原稿を納入しない。一介のフリーのデザイナーが、大手出版社を待たせるという不思議な構図を可能にしているのは、鈴木が胸に秘める一つの信念である。「どんなに経営が苦しくても、絶対に言いたくない言葉がある。それは、『仕事をください』という言葉。それを言ってしまったら、仕事に媚(こ)びが生まれるし、どこまでも相手に振り回されることになる。だから、人に頼まれるからやる、というスタイルは崩したくない。」人に頼まれ、期待されているからこそ、その期待を上回る仕事をしてやろうというモチベーションがわく。根っからの職人である鈴木の矜持(きょうじ)が、この流儀に現れている。鈴木成一氏みたいに、締め切りを破っても、と

    締め切りを守るのがプロなのか? 破っても質にこだわるがプロなのか? | ある編集者の気になるノート
    solailo
    solailo 2007/05/26
    『どんなに経営が苦しくても、絶対に言いたくない言葉がある。それは、『仕事をください』という言葉。』鈴木成一
  • いまだからこそ知っておきたい、キング・カズのいい話。 | ある編集者の気になるノート

    「僕はサッカー仕事」自民の出馬要請を蹴ったカズ(鬼速)夏の参院選で、自民党から比例区に立候補の要請があったが断ったJ1横浜FCのFW三浦知良(40)が17日の練習後、「僕はサッカー選手だから。政治のことはわからない」と、断った理由を話した。要請を受けた時、「相手があることなので、その場では断らなかったが、考える時間が必要ということではなく、判断はまったく迷わなかった」という。少し前の記事ですが、いやぁ、カズってカッコいいなぁ。 最近、暗いニュースも多いですが、こういうときこそ「キング・カズのいい話」で、心を洗われてください。*リンク先、一部話の重複アリ ・カズ、いわゆるキング(謝る前にケツを出せ) ・キングカズキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!(【2ch】ニュー速クオリティ) ・「キング・カズ」 ・「キング・カズ 2」 ・「キング・カズ 3」 (以上3記事、えーもさいさい

    いまだからこそ知っておきたい、キング・カズのいい話。 | ある編集者の気になるノート
  • あなたの持ち込み企画が、通らない理由。(「シーズ」はわかった。で、「ニーズ」は?) | ある編集者の気になるノート

    持ち込み企画、というものをほとんど採用したことがない。 きちんと記録をとったわけではないが、僕のもとに10企画が持ち込まれたとして、そのうち1採用すればいいほうだろう。 もっとも、これも僕がイケると思っただけのことで、実際に会議にかけたら不採用という場合もある。 (採用されない)持ち込み企画の何が悪いか。 一言で言えば、「シーズはあっても、ニーズがない」という点だろう。 「シーズ(Seeds)」とは「種」という意味で、一般的には企業が開発した新しい技術のことを言う。 が、ここでは「(企画の)タネ、ネタ」という程度にとらえてほしい。 企画者は、自分の仕事趣味の分野で蓄積した「シーズ」をにしたいと企画書を持ってくる(or送ってくる)。 たとえば、僕が15年のサラリーマン生活で学んだある仕事のノウハウを、にできないかというように。 でも、それだけではダメなのだ。 それらの「シーズ」が、

    あなたの持ち込み企画が、通らない理由。(「シーズ」はわかった。で、「ニーズ」は?) | ある編集者の気になるノート
  • 女の妄想と男の妄想は、こんなに違う。 | ある編集者の気になるノート

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